このコラムでは
筋肉の痛みについてお話致します。
スポーツ選手や
肉体労働を行う方に多い肉離れですが、
実は日常生活にも
肉離れの危険性があるんです。
当院に来院した患者様に
問診時に話を聞くと……
「車から降りようとした時に
急に太ももの裏が急に痛くなった。」
「寝ていて朝起きようとした時に
ふくらはぎが痛くなった。」
など大した動きをしていないのに
筋肉を痛めて来られる方も
多くいらっしゃいます。
ではどうしてそういう動きで
肉離れをしてしまうのでしょうか。
原因として
筋肉疲労や逆に運動する習慣がなく
筋肉自体の柔軟性の低下があげられます。
簡単に言うと「身体硬いですね~~。」
ってやつです。(笑)
筋肉というのは
タンパク質でできた繊維の束で、
それが脳からの命令で
伸びたり縮んだりしています。
関節を曲げたり伸ばしたり
できるのはこれによる作用です。
筋肉の始めと終わりは
腱(けん)といい、腱と筋肉の中には
それぞれ筋肉の
伸び縮みを感知するセンサー
(腱→腱紡錘、筋肉→筋紡錘)があり
腱と筋肉がどれだけ緊張しているかを
脳に伝える役目をしています。
そのセンサーには
もう一つ重要な役割があって、
「主動筋が収縮すると
その拮抗筋は弛緩する(Ⅰa抑制)
「腱が過剰に伸張されると
筋腹は弛緩する(Ⅰb抑制)」
……んん???
何を言っているのか
さっぱり分かりませんって
感じですよね?(笑)
つまり筋肉をゆっくりと
ストレッチしてあげれば反射的に
筋肉は緩み柔らかくなっていく
という事です。
日頃からストレッチを行い
筋肉が伸び縮みしやすい方は
急な収縮にも耐えられやすくなる。
=肉離れしづらいという事になります。
当院ではマッサージだけではなく
治療のなかにストレッチを加えたり、
運動指導をさせて
いただいたりしています。
痛みの出ない身体づくりを
一緒にしていきましょう。
ちなみに、肉離れをしてしまった場合に
筋肉を伸ばすのは厳禁ですよ!!
逆に筋繊維がダメージを受けて
修復が遅れ、症状が
悪化してしまいます。
理想としてはRICE処置を行い
筋繊維を近づける形で
包帯・テーピング固定を
行うのがベストです。
RICE処置については
「捻挫のコラム」に詳しく
掲載してあります。
ご自分で固定を行うのは中々大変です。
筋肉に違和感を感じた際は
是非一度当院にご相談ください。