このコラムでは
関節を捻ってしまう事で起こる
[捻挫(ねんざ)]についてお話致します。
若年者のみならず
様々な年代の方に発生する捻挫。
急激な力が関節にかかり、
その関節の動かせる範囲以上に
運動が矯正されてしまい、
結果関節の中で炎症が起きたり
関節を固定する靭帯に
損傷が起きてしまったものを
捻挫と言います。
足首の関節やひざ、
球技を行っている方は
指や肩も捻った事が
ある方もいるのではないでしょうか。
ご存知かもしれませんが
良く聞く[打撲(だぼく)]との違いは……
捻挫→関節を捻って起きるケガ
打撲→ボールが胴体に当たった時や
段差を踏み違え脛をぶつけた時などの
「圧迫や衝撃が身体に加わり発生する」
ケガ
つまり捻るかぶつけるかの
違いという事ですね。
捻挫をしてすぐは
ご自分で何らかの対処を
すると思いますが、
本当にこれであっているのかな??
って思いませんか?
結論から言うと
患者さんの痛みが引く治療が
一番良いのですが。
基本的にはRICE(ライス)処置を
お勧め致します。
RICE処置とは……↓↓
①R(Rest=安静)
②I(Icing=冷却)
③C(Compression=圧迫)
④E(Elevation=挙上)
の頭文字を取ったものです。
①Rの安静は読んで字のごとく
患部を動かさず安静にしましょう。
患部を無理して動かすと
炎症を助長するだけでなく
損傷した靭帯に傷をつける
危険があります。
運動療法は痛みが引いてからでも
遅くはありません。
②Iの冷却は炎症・患部の腫れを
軽減させるために行います。
捻挫をし組織が損傷すると
その中に走る血管に傷が付き
出血をする場合があります。
いわゆる赤紫色になる内出血です。
それに伴い炎症の4兆候
疼痛(痛み)
腫脹(腫れ)
発赤(患部が赤くなる)
熱感(患部が熱くなる)が
出現し強い痛みがでる場合があります。
それを抑えるために患部を冷却し
出血・腫れを軽減しましょう。
氷嚢(ひょうのう)があれば
一番良いですが、
一般家庭には中々ないので
ビニール袋に水と氷を入れ
患部に当てましょう。
大体20分程度
(感覚がやや麻痺する程度)行い、
10分空けて再び20分程度
行いましょう。
袋に氷を入れて行う場合は
冷えすぎてしまう可能性が
あるのでタオルや布を患部と
袋の間にかませて行うと
刺激が少なくなるので
冷やしやすくなります。
*文献やほかのHPでは
24時間~48時間行い続ける
という記載もあり。(‘ω’)
③Cの圧迫は患部の腫れを
軽減するために行います。
腫れというのは出血や炎症性の
滲出液が皮膚の下に溜まることに
よって発生します。
その為皮膚や周りの組織を圧迫し
痛みや可動域制限を起こします。
その患部を
包帯などで圧迫してあげることにより
(強すぎる固定はNG!)
溜まった液体が
吸収されやすくなります。
④Eの挙上も患部の循環を
助ける働きがあります。
特に足関節やひざは
身体の位置的に下の方にあります。
つまり重力の影響を受けやすく、
更には痛みによって患部が
動かせなくなるため
血行障害が起きやすくなります。
仰向けに寝て座布団や布団の上に
足を乗せると血流改善に効果的です。
冷却の時に記載した時間で行うと
分かりやすくて良いかもしれません。
炎症が落ち着いてくるのは
酷いけがを除き2~3日ですが、
痛みは1~2週間ほど
継続する場合がほとんどです。
(損傷した組織・筋肉・
靭帯自体は修復途中なので)
プロ野球のピッチャーも
交代したら直ぐ氷嚢で肩を
グルグル巻きにしてますよね?
つまり捻挫や関節を酷使した後の
処置は早ければ早いほど良いです。
ちなみに、
入浴はしても構いませんが
捻ってすぐは患部をあまり浴槽に
つけないほうが良いでしょう。
血行が急激に改善されると
腫れを悪化させる場合があります。
当院では消炎鎮痛の為の
マッサージやテーピング固定。
最新機器ASTEOによる
電気治療も行っております。
捻挫の痛みや
辛い関節の痛みでお悩みの方は
相模原のかさい整骨院に
一度ご相談ください。
関節の捻挫の治療には
明確な負傷理由があれば
健康保険が適応されます。
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